私の宝物

本が好きです。
今はiPadiPhoneでまで本が読める時代になりました。でも、私の中で、それはNGです。私にとっての読書とは、ずっしりとしたあの重み、ページをめくる時のあの高揚感、紙の匂い…そのような諸々も含めての読書なのです。
私の子供の頃は、ビデオすらありませんでした。毎週、土曜日になると自転車で図書館に行くのが楽しみの一つだったのです。
毎日のように例の神社で友達と遊んでましたが、家で独りで遊ぶのも大好きでした。
リカちゃんで遊ぶ時も、何もしてない時でさえもあれこれ妄想に耽っていたものです。
よく、「あら、一人っ子は寂しかろぅ?」なんて言われましたが、私にはその意味がさっぱりわかりませんでした。
独特の…独りだけの世界をこの上なく楽しんでたのですから。
その妄想癖に輪をかけたのが、この本たち。
アーサー.ランサム全集。

イングランド北部の湖水地方で四人のきょうだいが、キャンプをしたり、帆船を乗りまわしたり、無人島で子供達だけの生活を楽しんだりするところから始まり、海、山を舞台に冒険を繰り広げ、
少年少女の探検への夢が、家族や隣人たちの温かい配慮に励まされつつ、着々と実現されていくさまを描いた物語です。
ヒースの生い茂る丘陵地帯や、湖の入り江に停まっている小さな帆船が、目に浮かび、あたかも自分もその四人の一員みたいに思えるのでした。
私の読書好きはこの本から本格的に始まったと言っても過言ではありません。
今でもこの本を思い浮かべると、ドキドキ!胸が高鳴ります。息子や娘にも、必ず読んでほしい本です。
子供達にはこの本の話はよくするのですが、長男はまだ読破しておりません。もっぱらゲームに夢中で…。うちは、夫もゲーマーですが、私には理解出来ないことです。
一日中部屋にこもってゲームするくらいなら、木々の中で鳥のさえずりなど聴きながら、ぼ〜〜〜っとしてるほうが遥かに良いと思いますけれど。
でもま、これは価値観の相違なので仕方ないですね。
う〜ん…しかし思い出してると、また読みたくてウズウズして来ました。
12巻とかなりの長編で、途中何度も読み返すので、かなりの時間が必要です。
私もまた読もう…何度も何度も読もう!
皆さんも読んでみませんか?
図書館には必ず置いてある名作です。
少年少女の心を持ってさえいるならば、一気に本の世界に突入出来ますよ。