ハグの効用

午前中、朝から病院。午後、リニアック照射。お迎え、買い物、掃除、夕食作り。
今日の私の一日…。
病院というのは、外科。
2日に脳のMRIを撮ったのです。その結果を聞きに。骨転移が判明し、脳も気になり、自ら検査を申し出ました。というのも、そもそもPETをしたのは、首から右肩、腕にかけての痛みがあったからなのです。でも、その部位は白でした。結果、思いもよらぬ部位が発覚しましたが。
乳がんが転移しやすいのは、骨、肝臓、肺、そして脳なのです。で、気になるくらいなら検査したほうがいい。と…。
いつも思うのですが、がんの術後の定期検査は地獄です。
別に、検査自体は地獄ではありません。
CTも、MRIも、PETも、痛くも痒くもありませんから。
地獄なのは、結果を聞くまでです。
私の場合、術後病理検査の結果が脇のリンパ節転移9個と再発が高リスクだった為、自分の中でも、懸念があったのだと思います。
結果を聞くまで、いつも考えてる訳ではありません。寧ろ、他の事を考えてる時のほうが、はるかに多い。ふっと過って慄然とする感じ…かな…。
結果にしても、何にしても、物事良い方に考えないと!とは誰もが思うところです。
勿論、私もそうです。ですが、相手ががんとなると少し違って来ます。悪い方も予測されるとするならば、それに対して動揺せず、冷静に対処出来るように準備が必要なのです。そういうわけで、地獄というのは、その悪い方を予測した場合の事です。
そして今日は、その恐るべし結果を聞く日だったのです。結果は……OKでした。
ふ〜〜〜〜〜。肩からス〜〜〜ッと力が抜けました。首が少しヘルニアらしき部分があるから、痛みはそこからかなぁ……ということでした。でも、ほんとのところは解りません。要するに、わからないのです。全ては。………とりあえず、ホッとしました。
しかしながら、結果を聞くまでのこの感じ。
ほんとうに神経がすり減る……そんな感じです。
でも今回はいつもよりも大丈夫でした。
それには理由があったのです。
昨日はプリザーブドフラワーアレンジの日でした。ですが、治療の為、出席出来ませんでした。いつもは2、3時間で完成するのですが、今回は、ツリー作りで、とても時間がかかるとのことでした。う〜ん 残念…
でも!作って下さいましたょ、萩尾先生が!「玄関のは、7年前に作ったのよ。時間が経つのもまたアンティークでいいでしょ」
ホントに素敵でした。時が経っても…
そして、「頑張ってね、応援してるから!」と、二人でウルウルになりながらハグ…
私は昔から、握手が大好きで、よくしてたのですが、病んでから気付いたこと。
それはハグの凄さです。
これはどんな薬よりも効きます!
思いやり、優しさ、安心感…。
そして、その時に必要な「気」のようなものが、全て伝わります。
さながらこの時の私には、萩尾先生の大いなるパワーをいただきました。
ハグ……いいですね……
娘や次男には年がら年中してるのですが、昨夜、ゲーム中の長男の背中にいきなりハグしてみました。
「何やってんの?いきなり」クールな一言。
でも、まんざらでもなさそうでした。
いいぞ!ハグ!
みなさんも、もっとハグしましょう。
理由などいりません。
「したかったから!」それでいいのです。