エンドレスな治療

年内最後の通院日でした。
11月30日から放射線治療で大学に通っていたので、外科は約ひと月ぶりです。
主治医「放射線治療、お疲れ様でした。どうでしたか?」
私「始める前は不安もありましたけど。でも、やってみるとケモ(Chemotherapy=化学療法)とは比べ物にならないくらい楽でした。」そして今後の治療について話す。
というのも、今までの治療はもう出来ないからだ。ずっと治療していたにもかかわらず再発した。それはその薬剤に耐性が出来てしまったということを意味する。
つまり、がんの再発の治療とはこういうことだ。
こうして切り札が一枚、もう一枚と減って行く。
治療はエンドレスなのに…。
使える薬が無くなったらいったい私はどうなるんだろう………。
今まで二年間使って来たナベルビンとハーセプチン
これは今まで使って来た抗がん剤の中でも一番相性が良い薬でした。吐き気もマイルド、そして何と言っても脱毛しない。このメリットはやはり大きいのです。
この薬が使えないとは…ほんとに残念です。
次に候補に上がったのはゼローダ&タイケルブ。タイケルブは、ハーセプチンの上を行くと言われている分子標的薬ですが、副作用がやっかいみたいです。
それからカンプト&TS1。
これから検討して行く事になりそうです。
そしてもうひとつ悲しいことが…。
主治医が変わることになりました。
もともと病理が専門の先生だったのですが、発病以来、五年以上診ていただきました。
優しくて、すごく良い先生だったので、残念です。術後、「病理の標本を見せて下さい。」なんて突拍子もない事を言った時も「大丈夫ですか!?普通見たくないと言われるのですが…。写真ならお見せ出来ますょ。」と。まじまじと見てる私に「大丈夫ですか?」とずっと声をかけて下さってました。
自分の体の事は全て把握しておきたいと思う私の性格を理解して下さり、検査の結果なども嫌な顔ひとつせず、いつも丁寧に教えて下さいました。
私が今、こうしていられるのも、先生がBestな治療を選択して下さったからだと思っています。ありがとうございました。
今回もこれが一番の選択なんだと自分に言い聞かせています。これからも頑張ります、どうかお見守り下さい。

そして年明け5日。
放射線治療を行ったK大学へ行きます。
山口先生、そしてナベルビン…。
今まで共に闘っていただいたこと…。
感謝します。