視点を変えて見る

「ねぇ。これ。この前から、何やってんの?
あっちやり、こっちやり。移動させてるだけじゃん。人には片付けろって言うくせに。」
とうとう長男に指摘された。
ハイ。ごめんなさいです。最近、また読みたい本が増え、篠崎先生からも送っていただいたり、友人と貸し借りっこをしたり…。そんな本がいたるところに山積みに。
すまぬ。片付けることは出来ないのだょ、読むんだから。
もうだいぶ前から、読書が以前みたいに捗らない。読んでいても、何度も前の頁に戻る。少しずつゆっくり読みすすめないと、内容がちゃんと頭に入らない。
これも副作用の一つなのか…?
でも、めげはしない。ゆっくり読めばいいだけのことだ。
少しずつ読んでる本の中に、この一冊があります。



乳がんと牛乳」
乳がんと闘ってる方ならご存知かも。前から気になってはいたのだけど、やっと読み始めた。まだ途中だけど、なかなか興味深い事が書いてある。よくある乳がんに関しての医学本はもう読み尽くす程読んだが、この本はそれらとは少し違うようだ。
まず、読み始めるとすぐ、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「星の王子さま」の一節が出て来る。誰もが読んだことのあるあまりにも有名な本。私も何度読んだか数えきれない位だ。
で、何が言いたいのかというと、こうである。
星の王子さま」に、王子が描いた、象を呑み込んだウワバミ(大蛇)の絵が出て来る。



王子がこの作品を大人たちに見せて「驚いた?」と訊ねる。大人たちは「どうして帽子の絵に驚くの?」と逆に問い返す。
実は、この帽子のようなものを、「呑み込んだ象を消化している大蛇」とみる能力をもつ人が優れた研究者だと言うのである。




なんだかワクワクして来た!

このことは、何も研究者や科学者や医者や病気に関してだけ言えることではない。全ての出来事において、
「物事をほんの少し違った角度から眺めてみる」
ということがとても大事なことなのではなかろうか。



本はまだ半分読んだところ…。
どうやら、タイトルの如し、日本の若い女性に乳がんが増えている一つの理由はやはり「食の欧米化」にあるようだ。
しかし、私にはあまりあてはまらない。
「がんを防ぐ12ヶ条 」というのがあるが、私はほぼクリアだ。特に食生活の面では、肉は好きではないので昔からあまり食べない。食事はほとんど和食。
だが、ヘビースモーカーが全て肺がんになるわけではないのと同じで、牛乳や乳製品を摂ったからと言って、それだけで乳がんになる訳でもない。
ただ、乳がんを予防する最良の食生活は「穀物+大豆+野菜・海藻(+魚)からなる日本人の伝統的な食事」
には間違いないようだ。