ジジとグレイ

うちの娘さん。(夫はジジのことをこう呼ぶ)は、窓辺のCDプレイヤーの上から外をお眺め中。目線を同じにして見てみたけども、何をまぁこんなに真剣に見てるのやら、さっぱり…。いつもと何ら変わらない風景なのにな。ふふふ…一体何を見て、何を考えてるんだろ…。
息子さんであるグレイはケージにいます。最近、発情期のようで、とっ変わりひっ変わり雌猫がやって来るので、みゃーみゃー鳴きまくりでどうにも落ちつかない模様です。
ジジとグレイがうちの子どもたちになり、今年で三度目の冬です。猫は犬と違い、とっても寒がりやさん。
グレイのケージには、ホットカーペットや温かなベッドを。ジジはといえば、家中の「暖」のある場所を確保しています。
いろいろと、いくつかお気に入りの場所がありまして…。暖かい日差しが降り注ぐ日中はお縁のジジ専用のマットの上でお昼寝。
寒い時や朝晩などは、もっぱらほかほかカーペットやファンヒーターの上に乗っています。体の上にブランケットなどを掛けられるのが好きみたい。カーペットだと本体と、カバーの間にいつも潜っています。


私は子どもの頃、みぃという白猫と暮らしていました。しかし、家が通りに面していたこともあり、車に引かれたら大変…と、知り合いのところへ貰われて行ってしまいました。その後、ずっと一緒に暮らしていた祖母と祖父が相次いで天国へと旅立ち、母はその淋しさから、生まれたての子犬を貰って来、ジョンと名付けました。それから13年。ジョンは母と私の家族でした。とくに私が結婚し、母が独りになってからは、片時も離れず一緒にいたようです。ジョンが天国へ逝き、ほんとうの独りになってから、母は鬱を発症してしまいました。ジョンの月命日にはお骨を納めてある霊園へ行き、骨壷を抱いて、ずっと散歩してたそうです。


そして今。
野良猫バロンがうちのガレージで出産したことから、ジジとグレイが家族になりました。
朝、お弁当作ってると、ヒーターの上からじいっと私を見つめているジジ。


猫のシュールさ。
決してずかずかと踏み込んで来ない距離感。
たまらなく好きです。


グレイは雄らしい風格。
獲物を追うかのようにいつも静かに遠くを見つめてる。

ボス顔ですが、性格は正反対。
優しくて、人懐こいのです。



う〜ん…あったかいニャ〜。あたしのだからね〜


女の子の顔でしょ。