心が縛られている


なかなか更新が出来ずにいました。
またひとり…逝かれました。20年余りの闘病…あの優しく穏やかな笑顔の裏で迫り来る死を感じておられたのかと思うと…胸がつまります。全てを受け入れられた強さの中で、どれだけの無念さと闘われたことでしょう
……どうか安らかに………


少し…心がざわついていて、今もまだ…
いろんな思いが渦巻いています。


週末の治療日。
今回は月一回のゾメタの点滴も加わるので、いつもより投与時間が長くなった。
外来に、「らしく向き合う」という冊子があり、目を通してみると、谷川俊太郎さんの詩が…。ストンと心に響きました。


〜自分をはぐくむ〜谷川俊太郎


悪いこころと善いこころ
悪いことと善いことと
ふたつはからみあっている
木に巻きついた蔓のように



自分をはぐくむのは難しい
自分を枯らすのは簡単だ



あなたを導くのは
ほかでもない あなた自身
あなたはあなた自身を超えていく
自分を発見し続けることで



自分を大切に見つめたい
今日も明日もいつまでも



〜おだやかに〜谷川俊太郎


追い求めると
楽しみには哀しみしか残らない
甘えると
苦しみはいつまでもうずく



失うもののないこころには
喜びが流れこんでくる




怒りが閉ざす
こころを閉ざす
うぬぼれがしばる
こころをしばる




おだやかにあれ こころよ
のびやかに しなやかに はれやかに




少し前、足が浮腫んで循環器科を受診した時のこと。
初めて診ていただく医師から言われた。
「あまり動いてないようなことはないですか?ずっと同じ姿勢でいるとか?……でも、見るにすごくアクティブでらっしゃるようなのでそれはないか…」

アクティブ…
でありたいといつも願って来た。
今の私でもそう見えるのかな…。
アクティブでありたい心を別の心が阻んでいる。
それをどうにか押し退けたいのに。
押し退けたり、また居座られたり…
六年近く前からこれの繰り返しだ。
いつになったら押し退けたまんまに出来るのか?
私はいつになれば私のままなのか?




先週日曜日に突如出没した蕁麻疹は翌、月曜に処方していただいたセレスタミン錠と注射により、徐々に快方に向かいました。「良く効く薬だから、多分すっと引くよ」と言われてたのですが、いったん少し引いてもまた出て来る、という状態を繰り返しました。ほとんど出なくなったのは木曜日になってから。5日間のあの痒みからやっと解放された感じです。しかし今回の蕁麻疹…結局理由は判明せず。いずれにせよ、長年の治療により、免疫力も低下してる上に疲れや、その時の何らかの理由が重なり合ってのことなんでしょうね。
確かに…
もうずっと、肩に力が入っていて、体も硬直してる気がします。おまけに、始終動いてるので、安めず…いや、その言い方は妥当ではありません。どんなに忙しくても、ホッと一息つくのは誰しも出来ることです。でも、それが出来ない。じっとしとくのが何だかもったいない気がするのです。私にはじっとする時間はないのだと感じる…。あれもしなくちゃ、これもしなくちゃ…。でもきつくて思うように捗らない。
お茶を飲んだり、子どもたちと楽しく過ごしたり、友人と語らったり。そんな時ですら、一瞬の緩みもなく体が緊張したかのように張り詰めている。




あぁ……
ほんとうに…
がんとの闘いはほかでもない、
自分自身の心との闘いだ。




毎年この時期花を咲かせる庭のチューリップ。ちゃあんと土の中で命を育んでるんですね。
おひさまに向かって…



次男の学校のハナミズキ
四年生の時の担任の先生と雄との想い出のハナミズキ
「雄くんと二人で落ち葉ひろいをしたんですょ♡」と…