ヒューマンネットワークを大切に


毎週の治療日。
あー、病院…
と思うと気が沈むものです。私は週一の予定に組み込んでしまっています。たとえば習い事のように。違うか(^^;;
今日は医師の診察日ではないので、薬剤のオーダーのカルテを持ち、そのままケモ室へ。
二週間前と違い、ほとんど待たず、ベッドに。ほ〜、こんな日もあるんだ〜。で、指定されたベッドへと向かう。この病院のケモ室のベッドはナースステーションを囲むようにコの字に並んでいる。早速ベッドに横になってると、ほどなく若い女医さんが、右鎖骨下に埋め込んでるポートに針を刺しに来る。静脈注射と違い、ポートに押しピンみたいな針をぐっと押し付ける感じ。今日は何故かめちゃめちゃ痛かった。(針を刺す向きとかがあるのかなぁ…今日はゾメタもあるからいつもより30分は長くなるな…何時に終わるかなぁ…)なんて考えてると、枕元で音楽が鳴った。
「もしかして、貴ちゃん、私の隣りのベッドにいる?」
まさか!?
転院する前の病院から一緒で同じ病の闘病仲間からのメール。彼女は私より一足早く転院してましたが、通院日が違い、なかなか会えなかったのです。それが偶然隣りのベッドだなんて〜。
彼女は物静かな優しい雰囲気を漂わせ、病気のことも、真正面から受けとめてる。母親としての気持ち、いろんな想いにどう折り合いをつけて病と向き合うのか…?いろいろ語り合うことの出来る方なのです。しかしびっくりした〜。治療日が金曜に変わったらしいから、これからは毎週会える。
がんなどの病と向き合うとき。気持ちや想いを共感できる仲間がいてくれると、病と共に生きる勇気や希望が湧いて来ます。
「貴ちゃん、なんかえらい疲れた顔してるょ。大丈夫?」やっぱり見ただけでわかるんですね…。
私のこの異常な疲れはひとえに寝不足と、動き過ぎ。(だと思う。いや、思いたい。)




今日は、次男の学校の、先生が離任されました。以前からずっと雄のことを優しく見守って下さっていた先生…。
母の日にはありがとうの「気」のこもった書を先生と作成し、完成したら一緒にハイタッチで喜び合い、いつも雄のおもいに寄り添ってくださる先生でした。
月曜日学校来たら先生いないなんて、何でだろうなー?って思うでしょうね( ; ; )
でも、家も近いし、また絶対会いましょう!と笑顔でさよならしました。
それじゃ、明日また学校でね〜!
そんな感じです。




今日はいろんな想いが交差した一日でした。
私が病気にならなかったら。
雄に障がいがなかったら。
出会わなかった人たち…。
でも、こうして出会うことは、もうずっとずっと前から決まっていたんだ…。わかっていたんだ…。
そう思う。
今日、道ですれ違った人も。
神社で軽く挨拶をかわした人も。
車で右折を譲ってくれた人も。
みんなみんな出会いなんだ。
そう思った時…
この世の全ての人たちが何だかとても愛おしくなって来た。




以前、横浜の友人のお義母様から私たちへ、こんな言葉をいただいた。



「ヒューマンネットワークを大切に…」



今、改めて、この言葉をかみしめています。
人生においていちばん大切なこと。
それは…


「健康」そして
「ヒューマンネットワーク」



これです!!!
これに決まり!!!



ふと見上げた空の光も…

野に咲く可憐な草花も…

みんな出会いなんだ…