私の治療歴


クスリの事を記しておこうと思う。
私は六年前、手術の後、術後の補助療法として、抗がん剤治療を受けた。薬剤は、CEF(エンドキサン、ファルモルビシン、5-FUの三剤をミックスしたもの)を4クール、タキソテールを4クール。
はじめはCEFを6クールと言われていたが、CEFの後、タキサン系をプラスしたほうが良い治療成績が報告されている。どうしますか?と訊かれ、迷わずそうすることにした。
この治療により、全ての毛髪が脱毛。
その後、ホルモン療法、リュープリン注、タモキシフェン(薬剤名ノルバデックス)。この間、UFT、フルツロン(経口)も飲んだ。
脛骨再発(疑い)の時はタキソール、ゾメタ、ハーセプチン(分子標的治療薬)。
約一年間治療を続け、生検にて脛骨腫瘍は良性だと判明。
それから再度ホルモン剤
以前ノルバデックスで激太りした為、フェアストンに変更。
その後、再発でナベルビンとハーセプチン
これで標準的な化学療法はほとんどし尽くしている。
去年の末、放射線治療の時、これまでの治療の経過をお伝えした際、淡河先生からのひとこと。
「はぁ(絶句)…………。ここまでよく頑張って来られましたね………」



そして現在。
ハーセプチン、ゾメタ、ゾラデックス。経口でフェマーラ。
ホルモン剤の今でも様々な副作用はあれど、抗がん剤のそれとは比較にならない。
あまりのキツさ故、途中で治療をやめてしまう人や、初めから化学療法を選択肢に入れない人も少なくないと聞く。
でも…
わかる。うん、わかるょ。私だって、また抗がん剤使わねばならなくなったら、
「もう嫌です」
って言うかもしれない。
勿論、生きなきゃ!という思いで日々を生きてはいる。
でも、もう嫌だと思えるほどキツかった。
あのファルモルビシンの真っ赤な液体を思い浮かべるだけでもゾッとする。
しかし。
今はイメンドカプセルというスペシャルなまでにあの吐き気をブロックする制吐剤が登場してるらしい。私の時は、ナボバンカプセルだった。これもかなりの効き目だと思うが、あの何とも言えない船酔いのような気分は防げなかった。
あれで一気にQOLが低下する。
でも、これからも、新しい抗がん剤と並行して、制吐剤のような副作用を上手くコントロール出来る薬もどんどん開発されて行くのでしょうね…。



脱毛しない薬も開発出来たらいいのに…
ノーベル賞ものですょ…