無いことは在ること


キャンプに行って来ました。
出発したのが遅く、途中、買出しとかもしてたので、着いたのはもう夕方近く。夏休みなのに、平日なので、とっても空いていて、バンガローが建っている棟の群がいくつかあるのですが、私たちのバンガローの周りは誰もいなくて、ほとんどプライベートキャンプ状態!荷物を部屋に移動させたら、気分はもう↑↑↑↑↑
町なかではあまり聴けない蜩の鳴声…こんなにも……
夫が炭の火おこしをしてる間、散策に出かけた子どもたち。
もちろん私も行きましたょ。
急な坂道を下りると、そこにはまたバンガローが三棟。
…ここは広いから15人用くらいかな?…更に右に降りて行くと、何とも涼しげな渓流に…その上を小さな赤い橋が架けてあり、渡って奥へ進むと、小さな浅い池に辿り着きました。山水だから、ひやっとする。


ひとしきり探検して戻ると、炭火がいい感じだった。
キャンプの雰囲気もあいまって、普段はお肉を食べない私もパクパク。
例のお肉屋さん(1/12のBlog)のお肉も最高でした。
そして、ここのキャンプ場のおじさんが「これば食べてんね」と持って来てくれたのは、高菜の油炒め!
おじさん、ありがとう!
BBQの後は花火!外灯もそう無い中での花火はまた一段と綺麗……
バンガローでの一夜は、ワイワイと、とっても楽しかった。
夫は呑んでたので、すでに車で寝ていたが。



窓を開けてると、渓流のせせらぎが聴こえる。
昼間の蜩の鳴声もピタッと止み虫の声とせせらぎの音だけ。
外に出て空を見上げると、星が降って来るようだった。
この星空…
去年訪れた耶馬溪で見た星空と一緒だ。
あれから一年………
涙で星がゆらゆら揺れてる…。


今にも降って来そうな星空の下、せせらぎと虫の声を聴きながら…
何故私はこんなにも森の中にいると心が安らぐのか?
何故木々の間からの木洩れ日に懐かしいまでの「何か」を感じるのか?
外灯も何もない深い暗黒の森にさえも……
ぼぅっと考えながら、長田弘さんの【人はかつて樹だった】が蘇って来た。


ここはTVもゲームも音楽も何も無い。
でも、何かが私に手を差し伸べる。
埋もれていた何かがひとつひとつ開花して行くような感覚をおぼえる。




翌朝。
飯盒で炊いたご飯に、目玉焼きを夫が作ってくれた。
最高の出来栄え!
おじさんから頂いた高菜の油炒めも最高!

でも…
時間というものは、楽しかろうが悲しかろうが止まることなく過ぎて行く。
散策と水遊びと片付けを終えると、もう帰りの時間に…
キャンプ場のおじいさんとおばあさんに挨拶に行った。高菜のお礼を言うと
「これば持って行かんね」と、また高菜をパックに詰めてくれたおばあさん。
「必ずまた来ますから…おばあちゃんの手、握手させて…」と言って皺だらけの、それでもほんわり柔らかくてあったかいおばあちゃんの手を両手で包んだ。
「あらあら、こりゃ、ありがとうございます。また来てくださいねぇ」とおばあちゃん。
私はウルウルなのは言うまでもありません( ; ; )
全く………
どこまで涙腺が緩めばいいんだか…
一泊キャンプに来て泣くやつがいるかね?
………私くらいやろね………



着いたょ!
ここが私たちのバンガロー




「パパはいびきがうるさいから嫌だ」
と娘に言われた夫はここで寝ました


石で小さなダムを作って

ここを渡ると……

小さな池の広場に出ます

で、池からの帰り


花火もたくさんして……


夫。頑張る
普段もこうやったらいいのにねぇ…

夫が作った目玉焼きと、おじいさんの高菜

私らのバンガローはひのき。ほかにもつつじやもみじなど…

この親子は全く………(^^)


蓮の池………もうもうたまりません

「帰りたくないなぁ…」とちょっぴりいじいじな娘。
また絶対来ようね!
今度はゆうちゃんもね




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