突然の訃報


キャンプから帰ってからずっと考えている事があります。
去年の8月14日。
耶馬溪にて【いのちのちから】と言うイベントが開催されました。
西日本新聞社、安武信吾さんとのトークセッションに、私も参加させていただきました。


【いのちのちから】

食べる、寝る、笑う、怒る、泣く…
普通であたりまえのできごとも、
いのちがあるからこそ。

家族がいる。
仲間がいる。
恋人がいる。

大切なヒトとふれあえるのも、
いのちがあるからこそ。

これからうまれるいのち、
空の上へ旅立ったいのち、
見えるいのちも、
いま見えないいのちも、
今日ここで
感じてみましょう。

ジブンがうまれた不思議、
家族と過ごせる奇跡、
仲間と出会えた幸せ、

「いのちのちから」が
おしえてくれた、すべてのコトを。





このイベントの実行委員で、耶馬溪在住のイラストレーター、そして雑貨店Galerie Poodlianの店主でもいらっしゃるフクイユキさんが、8月3日、天国へと旅立たれました。
その日、私たち一家は次男の宿泊学習に伴い、山の中でのキャンプに行っており、夕食のBBQの準備にとりかかろうとしていたまさにその時、安武さんから訃報の一報が届きました。
何のことやらピンと来ない…とはまさにこのことです。
でも、夫に伝える声は震えており、事態がどういうことなのか?がだんだんと浮き出て来る。
なんで?
どうして?
体の震えが止まらなかったが、子どもたちもいる。
何とかその場を耐えたが、夜中に一人、外に出て空を見上げたら、一気に涙が溢れて来た。
あの日。
一年前の8月14日。
私はこの今にも降り注いで来るような星空と同じ夜空を見ていました。
イベントの打ち上げをしたお家から、みんなで真っ暗闇の夜道を歩き、地元の盆踊りを見に行き、それからフクイさんのご実家へ行ってスイカをいただきながら、花火をしたのです。
翌日訪れた豆岳珈琲店では美味しい珈琲をいただきながらおしゃべりに花が咲き…
帰り際に
「長男くんとあまりおしゃべりできなかったのが残念でした…でも、また一緒にいらしてくださいね」って…
どこまでもお心遣いの優しいユキさん…。

秋の下郷祭りで再会した時の彼女は出店のお店で忙しそうだったけれど、それでも写真撮ったり、またおしゃべりに夢中になったり…

そして1月に行った映画「うまれる…」の時のことについては「ここ」でも書いたとおりです。

「本当に私たち、何かの縁を感じずにはいられないよね…」
引き寄せの法則やん!」

口々に、叫んだ私たち…
Children's Art展での次男の絵を見て
「ホントだ…わたしの絵と一緒…ゆうくんとつながってるな」
って言ってくれた彼女。
一緒に、障がい者ARTに関する何かを絶対やりましょう!とユキさん。密かに計画してたのに…


彼女が話してくれた、クリスタルチルドレンの話…
そして
「わたしはゆうくんの大ファン♡
あのエメラルドグリーンの瞳はダイヤモンド」
だと……………


ありがとう、ユキさん……
私はユキさんから
たくさんの大切なコトを教えていただきました。
でも、まだまだ話したいこと、たくさんたくさんあったんだょ…。



キャンプから戻り、宿泊学習中で二泊目の次男のお腹のケアをしに行った後、耶馬溪へと向かいました。
安武さん、はなちゃんもいらしてました。



ユキさん、眠ってるみたいだった………
ふっと起きてくれて、あのくるんとした目で、優しい口調で、
「わ〜、お久しぶりです〜」って言ってくれるんじゃないか?
五歳になったばかりの愛娘、ゆずちゃん。無邪気な笑顔で遊んでました…。

ユキさん……
きつかったんだろな………
ゆっくりしてね………
きっとまた逢えるょ
どうかどうか安らかに
ご冥福を心より心よりお祈りしています