或る初秋の午後…


暑いくらいだった今日の午後。

洗濯物や布団干したり。
掃除したり。
お日様かんかん照りだったので、猫たちのトイレも洗って干した。

でも、家の中はひんやりしている。
Tシャツでも汗ばむくらいなのに、肌に感じる空気の質感が違う。

ジジやグレイもお昼寝は日向でするように。
窓辺の日が差し込むジジの好きなところ…。
ちょっと前まではお縁だったのに、見るとちんまりクッションの上に。
撫で撫でしてると、
「ん………???」
窓の外からふんわりとした風と共に揺らぐこの香りは……?

金木犀だ!』

庭の金木犀が咲きはじめていた。
近くの木からはまだ少しだけツクツクボウシの鳴き声がしてるというのに!
着実に秋がやって来てるんだな………。

夏の名残りにも、ツクツクボウシの声にも、枯れゆく草花にも、つい
「また来年逢おうね…」
なんて呟いてしまう。


がんになってからというもの、一事が万事この調子だ。
でも、何と言ったらいいのだろう………
こう……一つ一つのことに、とくに季節の移ろいや、匂い、…動物や植物、その時々に感じる想い、命のこと……


深いのだ。
健康な時は、立ち止まらなかった小さなことが。
ズシンと心に響く。




何を求めて、
何を得る為に、生きて来たのか…?




ほんとうは、いつも自分の目の前にあったんだ。




生きるということは

『気づく』

ということなんだろな………。



庭の金木犀が咲き始めた。
秋が来たんやな………。


遠くを見つめながらいつしかうつらうつら……。
窓辺はあったかくて気持ちがいいね。
ジジ、何をおもってるのかな……。


こちらも…気持ち良さそうにお昼寝中のグレイ。
娘が猫になりたいって思う気持ち、わかる気がする…。






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