がんペプチドワクチンのこと

今朝の朝イチ、がんワクチン特集でした。
見られた方もいらっしゃるかと…

がんワクチンと言えば、まだ臨床研究段階であり、治療法として保険診療が行われている訳ではないので、一般化はされてないのが現状です。臨床研究も、がんの治療である手術、抗がん剤放射線が効かなくなり、条件に合った患者だけが出来るというものだったが、すでに研究では、手に負えなくなった患者だけでなく、実は再発予防で使うのがいちはん使いやすい治療法ではないか?との意見もありました。
しかも、すい臓がん肝転移の方や、肺がんで余命二ヶ月を宣告された方たちが投与後、がんが消えてしまうなどの驚きな結果を見て、コメンテーターからは、「なぜそんなに良い治療法が早く、すぐにでも使えるようにならないのか?」との意見が多く出されていた。
がしかし、日本では、一つの治療法が一般に使われるようになるには5年、もしくは10年の月日が必要だと………はぁ………またそれか。がん患者には時間が無いというのに!
ドラッグラグの問題にしてもしかり。2人に1人はがんになる世の中、少しでも治る、延命に繋がる治療法は一刻も早く、誰でも受けられるようになってほしい。



以下、
【がんワクチンとは】


自分の持つ免疫能力を活性化させ、がん細胞を攻撃します。
副作用が少なく、延命効果が認められるのが特徴です。
このワクチンの中に入っているのは「ペプチド」と言われるタンパク質の断片。
「ペプチド」はがん細胞の表面に角のように出ているもので、これが治療に大きく役立っています。


・そもそも私たちの体はウイルスなどの異物が侵入すると…

監視役として働く「樹状細胞」が異変を察知、その特徴を記憶。

攻撃役として働く「キラーT細胞」に異物の特徴を伝達。

「キラーT細胞」がウイルスに侵された細胞を攻撃。
この一連の流れが、私たちの体を守るいわゆる〈免疫〉です。


・では、私たちの体ががんに侵されると…

がん細胞も異物ですが、非常に早いスピードで際限なく広がるため、「キラーT細胞」の数が足らず、攻撃しきれません。


・そこで、「ペプチド」が大量に入った「がんワクチン」を投与すると…
「樹状細胞」はペプチドが大量に入ってきたことを異常事態だととらえ

「キラーT細胞」に警告

「キラーT細胞」も異常事態に反応、自ら数を増やし、パワーアップしてがん細胞を攻撃



実際のがん細胞を攻撃するペプチドの映像には驚いた。
一斉にがん細胞の周りに集まり、攻撃。一撃でがん細胞がボンッ!と爆発したかのように消えて行く。




・「がんワクチン」の臨床研究に参加するには

※臨床研究に参加する条件

がんワクチンはまだ承認されていません。
受けるには臨床研究に参加するという方法がありますが、さまざまな条件があります。
また、誰にでも効果が認められているというわけではありません。

《臨床研究、参加の条件》

・がんの種類
・進行度
・白血球の型、数
・リンパ球の数
・治療歴
・期間、人数




ワクチン投与を希望する場合は大学の臨床研究に参加するという形になり、ワクチン代の一部を負担することになります。


一回投与ごとに10万円弱
《例》
1クール目 6回投与で約58万円(初回の血液検査代込み)
2クール目 6回投与で約50万円

※金額は久留米大学がんワクチン外来ホームページより





私の通うK大学にも【がんワクチン外来】があります。
最先端の研究がなされている模様です。
そのうち何気に主治医に聴いてみるつもり。


その昔、「死病」と恐れられていた結核。現代ではそうでは無い。
いつの日かがんもそうなるのではないかと確信にも似た思いがある。
一刻も早くそんな日が来ることを願う。








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