脇のグリグリの恐怖……


次男の卒業式を無事に迎え、闘病が始まった時の心境をふとかえりみた。
そのことを書き留めておこうと思う。


乳がんの告知を受け、入院までの期間、一ヶ月余り…
その間、次男の施設見学、娘の保育園見学、やらなければならないことは山のようにあった。
がんを告知されたのに、子どもたちのことのほうが心配だった。主婦が入院となると、いろいろ段取りが必要なのだ。
結局、児童相談所からすすめられた施設に次男を入所させることは出来ず、(施設側は受け入れOKだったが)その時通っていたひばり園にそのまま行くことに。
娘は娘で大変だった。いきなり保育園…。始めは短い時間からだったが、泣いて泣いて…
そんな我が家の変化を目の当たりにし、二年生だった長男、どんなに不安だっただろう。
そして当の私はと言えば、PET、腹部CT、脳のMRI…と検査尽くしだった。
勿論、生まれて初めてする検査ばかり。がんのことなんてまるで無知だった私。
乳がんなのに、何でほかの臓器の検査するの?、しかも脳まで…)と、今考えると笑っちゃう。
医師から「転移はありませんでした」
と聴いた時もホ〜〜〜っとした反面、(は?あたりまえやろ)なんてたかをくくってた。


「シコリは約3.5センチ、脇のリンパ節も腫れています」
そう言われて初めてハッ!とした。
バンサイして触った脇の、胸より少し上のグリグリ。
自分でもはっきりわかったからだ。


ゾッと血の気が引いて行く気がした。









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