私は血行性転移?リンパ行性転移?


術後病理検査の結果に愕然とした私だったが、それはそれ。
がんのシコリは取ってしまったのだ。
考えても何にもならない事は考えても無駄!と自分自身に言い聴かせた。
当時、入院していた病院の外科に偶然にも昔ながらの友人のDr.がいて、がんとはどういうものなのか?これから行う術後化学療法の必要性について、夜遅くまで部屋まで来てくれて、私たち患者に話してくれた。
「がんがあってもいい。
だいたい健康と思ってる僕らでも、がん細胞は持ってるんよ。ただ、免疫力でやっつけてる。がんが厄介なのは血液やリンパ液にのって違う臓器に転移するから。要は、それをさせないようにする。術後化学療法は、目には見えないけど、全身をまわってるかもしれないがん細胞を叩くんよ」
これには納得したなぁ…。
患者がきちんと納得して治療に挑めるように、とことんまで向かい合う。これから始まろうとしている過酷な闘いに立ち向かえる勇気を貰えた。



がんの転移とは血液にのって他の臓器に転移する【血行性転移】、リンパ液にのってリンパ節に転移する【リンパ行性転移】とがある。
特に骨転移は前者によって起こるのだそうだ。
その頻度は骨→肺→肝臓と続く。最初に発見される臓器転移の約半数を骨転移がしめる。血流に富む体幹部、すなわち体の中心部に起こる場合が多い。



術後、3年4ヶ月後、肝転移発覚………
私の場合はどちらの転移の在り方なのか?リンパ節も9個やられてたしなぁ…でも、血行性転移だって考えられるよね………
腕に浮き出ている血管を眺め、採血する時なんか、針から吸い上げられる血液を食い入るように眺めながら、
(あー、この血の中にもがん細胞がうようよしてるんやろか…)
なんて気持ちの悪い事を考える考える……

がしかし、その前に骨転移疑惑で二度目の化学療法、パクリタキセル(タキソール)、分子標的治療薬であるハーセプチンを約一年余り投与していた。
当時、ハーセプチンは術後化学療法には適応されておらず、再発した時のみ使用出来る薬剤だった。
骨転移疑惑により、ハーセプチンを使用したことによって、それは決して無駄では無く、結果的に、もしかしたら肝転移を遅らせることになったのかもしれない。。。



おめでたい?
でも、そう思う事にした。
確かに、それから始まることになる3度目の化学療法、ナベルビンとハーセプチン投与により、物凄い威力を発揮してくれたからだ。







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