子どもにも堂々と言おう「ママはがんなんだょ」

がんになった人は子どもに自分の病気のことをどう伝えてるのかな?
当時の私は取り立てて話はしなかった。正直、それどころではなかった。娘はまだ二歳だったけど、二年生だった長男はどんな思いだったのか…
ハンデのある弟、まだまだ幼い妹の上に立ち、自分がしっかりしなければと考えていたのではなかろうか…
入院中、子どもたちを病院に置き、夫は帰り、、、長い時間、遊んでいたっけ。外泊して夜、ぎりぎりの時間に病院戻る時なんて、子どもたちと抱き合ってみんなで号泣……思い出すだけでも泣けて来る。
子どもだろうが、がんという病気が軽い病気ではないということは感づいていたはず。思うに、テレビだろうが何だろうが、世間の風潮自体、「がん=死」みたいなイメージがはびこりすぎ!
このままでは、いたずらに、子どもの不安をかき立ててしまうことになる。
私は術後、胸の傷跡も隠したりせず、お風呂も一緒に入った。
脱毛した時も、昼間はウイッグやニットキャップを被ってたけど、お風呂では全然平気だった。
だって、私がひた隠しに隠してたら、どうだろう?
「ママの病気って隠さなきゃいけない病気なの?」って思わないだろうか?
今や二人に一人は罹るという病気なのに。
他人事すぎ。誰だって病気の一つや二つ、罹るだろう。がんだけ別の世界のことのように話さないでほしい。
だから、がん患者は、がんと診断された時点で、ある種の敗北感に苛まれることになる。
私は負けたわけじゃない。


お母さん、大丈夫だからね。


子どもたちにも言い続けた。
やはりそんな思いも心のどこかにあり、いつも通り、それまで通り、自分自身に鞭を打って来た部分もあるように思う。
何より、子どもたちとの大切な時間を病気になんかもぎ取られてなるものか!と思った。
でもその思いは今も闘病の支えになっていると言っても過言ではない。
胸を無くし、髪を無くし、健康だった体を無くし、これ以上なにを取るというのか?
がんであろうが私は自由だ。
子どもにも言い続ける。
「お母さんはいつも、どんな時も、あなたたちのお母さんなんだょ」って。
でも、きつくて辛い時は、ちょっとでもいいからママを助けてね…って。




そんな私に今日、友人が一冊の絵本を持って来てくれました。
娘と同級生のお母さんがたぁさんとりーちゃんみたいって教えてくれて、読んでみたら、これはりーちゃんにも絶対読んでほしいって思ったって。
私や子どもたちをかげながら支えてくださってる方たち…
ほんとうにありがとうございます…
そしてそして、この絵本!
みなさんに読んでほしい本です。
子どもへの言葉に出来なかった思いがたくさん詰まっている本です。










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