告知から一夜明けて…


金曜日。
9日に撮ったCTの結果を聴いて来ました。
書くことも躊躇われるほどの結果。
でも、ここで全てを記しておくことが、病気と真摯に向き合って行くことの証なのだと思いました。そして、「ここ」へ来て頂いている同志の方達、見守ってくださってる方々へも、今の自分の状況をちゃんとお伝えしなければ。
なので、勿論今までもですが、これからも自分の身に起きることの全てを書いて行くつもりです。


結果は、肺、肝臓に多発でした。
マーカーの上がり具合、7月に撮った時の肺の要観察から、肺だろうな…とは予測していたけど、まさか肝までとは。
肺にポツポツ。肝も、以前のように大きいのが1つ、じゃなく、小さいのポツポツ。。。


主治医「出て来とるね…やっぱり薬変更やね。言ってた通り、カンプトとエスワン(TS1)、ハーセプチンで行こう。毎週になるけど、頑張らないかんね」
と、会話中も放射線科からの結果のプリントに釘付けになる私。
ポツポツのところに矢印が。。

あぁ…肝だなんて…。なんて思いが巡ってる間にも話は進む。

主治医「今回は、たぁさんが今まで受けて来た治療に抵抗性の、耐性を持った細胞が出て来た、と考えられる。だけん、ここで今まで使ってない薬でまた勢いを抑えないかん、と言うことよ。ね」
私(ぐるぐるぐるぐる←あー、そのフレーズ、ずっと前、がんサポートで読んだな)←とか考えてる。


TS1はゼローダと同じ5-FUと同系統の薬だが、DNAに作用する仕組みが少し違うらしく、ゼローダが良く効いた私にはまた効果が期待出来るのでは?と言うことだった。
問題はカンプトで、以前受けたDNA検査では、カンプトの副作用が強く出る、と言う結果が。
カンプトの副作用が怖いことを告げるも、主治医曰く、従来の投与方法と違い、weeklyであること、投与量も少ないこと。から、副作用はそう出ないのではないか?出たら出たで、投与量の調節、下痢止めなどで対処出来るのではないか、とのこと。
12日までゼローダ服用していたのだが、状況からしてすぐにでも投与を始めたほうがいいのでは?と思ったのだけど、やはり少し休薬が必要とのこと。26日から開始となった。
主治医の口から、「入院する?」のひとことが出た時にはドキッとした。
そんな…。入院なんて出来る訳ない!翌日27日は娘の授業参観&人権文化祭、28日には音楽教室のコンサートがあるというのに!
ヒィィィッ………!大丈夫か!?アタシ!!!


そしてポートフラッシュにて終了。



診察室では淡々とし、出てからも何だかボ〜ッとして、とりあえず…と院内ドトールにてホットサンドを食べ、コーヒーにてひと息。が、すぐにいても立ってもいられなくなり、メールしまくりました。すぐに返信が…
あぁ…これがどれほどの支えになったことか。
そして、またしても齋藤先生のもとへと車を走らせました。
車の中では泣きながらずっと子供達の名前を叫んでた。そうせずにはいられなかった。


齋藤先生「で、どうですか?その後…」
私「それが………」
と、経緯をお伝えしました。更に私ときたら…!とうとう言ってしまった。
「先生、治療は勿論ですが、同時に終活もして行かなければならないのでは…という思いが…」なんてことをペラペラと…
すると、先生、
「そうよね…たぁさんのその気持ち、わかります。でも、終活はちょっと早いんじゃない?」
私「でも、実際にしなければいけないようになった時にはもう出来る体力がなくなってるんじゃないかと思うんです」
こうなると、もう訳がわからず、思ったことを次々と口に出す。
先生「でも、じゃあ実際に何をやる?ってなると、何をしていいんだかわからないって感じでしょ?」
私「……そうなんですょね…」
先生「とにかく、いちばん大切なのは、治療に立ち向かえるだけの体力と精神力をしっかりと持つこと。十全大補湯なんかもいいよね」
私「はい。恵紙先生から処方していただいてます。あと、半夏厚朴湯も」
先生「そうだったね!たぁさん、あなた、いわば助さん格さんがいてくれてる、凄い医師団がまわりにいてくれてるってことよ」と…。
齋藤先生とお話していてほぼ、いつもの自分を取り戻しました。がん治療において、全ての心の内を聴いて頂ける医師がいてくださることがどんなに支えになるのかということ、今までにも幾度となく感じて来たことです。



そして、そのまま夕食の買い物へ。
と、ちょうどスーパーの駐車場に着いたところで、宮崎の親友、藤木医師から着信が!
「メール見た。どう、大丈夫ね?」
ここでまた思いをぶちまける。せめて、娘が小学校卒業するまでは…とかなんとかまでも。すると
「あなたねー、四年前の時も、長男が小学校卒業するまでは…とかなんとか言ってなかった?(笑)
あのね、ここで大事な事がひとつ。使える薬がまだまだあるってことよ。もう薬がありません、どうしましょうって訳じゃないやろ?そーゆーこと言う段階じゃないよ。
でさ。
やるからには、これで行くんだ。絶対大丈夫!って思いがいちばん大事よ。強気でいかな!
じゃないと、弱気だと、効く薬だって効かなくなるよ。信じること。
あなたならやれるやろ」

このひとことで撃ち抜かれました。




泣いて泣いてどうにかなるものならどれだけでも泣くけど。
どうあがこうと、状況が変わる訳では無し。
全てを赦し、受け入れること。
これしか術は無い。
受け入れないと、一歩たりとも前には進めない。


この治験。
どうか良い結果を出してくれる事だけを願い、頑張ります!
そしてこれから始まる段取りがどうかスムーズにいきますように…







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