思いを伝えられる自分でいたい


たしか新聞コラム(リンク●連載・生きてる…24回〈全27回中〉にも同じような内容のことを書かせていただいた記憶があるのだけど。←よろしければコチラも是非ご覧ください。
がんになって?再発して?いや、命は有限だと身をもって感じるようになって。

『思いは言葉にしよう』

と、いつも心がけるようになった。その思いというのも、以前なら「ありがとうございます」としか言えなかった事とか、ヘタすればそのひとことすら何だか言いそびれたりで後から後悔してしまってたようなこと。


私の通う病院には(もう、この看護師さんならどんな状態であろうと絶対確実!)と思える採血のプロフェッショナルな方がおられる。採血室にお一人と、CT、MRIの時の造影剤のルート確保室にお一人。私はいつも採血の時など、針が刺さる瞬間、痛みの感覚が集中しないように左手で体の何処かをつねっている(太ももとか)のだが、そのお二人の時は針が刺さった事すら感じないくらいだ。

ただですらしんどいのに、毎回の検査で痛い思いするのって本当にストレス!
だから、いつも
「全く痛くありませんでした。いつも本当にありがとうございます」
と感謝の言葉を伝えるようにしている。すると、
「ありがとうございます。でもそれは○○さんの日頃の行いがいいからですよ〜」とおっしゃる。
「これから寒くなって血管が出てない時なんかは前もって温めておかれてもいいですよ。あちらにジェル状のパックをおいてますからね」とのアドバイスなんかも。本当に有難い。



先日、しんどいながらもどうしても行かなくちゃと、夕方遅くに近所のスーパーに行った時のこと。
小学1年生から6年生までずっと仲良しだった友達のお父様をお見かけした。以前の私なら、(あ、○○のお父さんだ!)なんて思うだけだっただろうが、その時の私。お見かけした次の瞬間、何の躊躇いも無くお声をかけていた。
「あの…突然すみません、○○ちゃんのお父様でらっしゃいますよね。小学生の時の同級生の○○です…」すると、
「あー、○○ちゃんね、覚えとるよ!うちもみんなおらんけん、あの家に一人でおるもんやけん(お母さんは早くに他界されてる)淋しかですもんねぇ…。お母さんな元気にしとらっしゃるね?」
と何もかも覚えてくださっていた。あれから30年以上経つというのに。
それから少しの間立ち話して。
何だかもう嬉しくて嬉しくて。お声かけてよかったなぁ…、としみじみ感じたのでした。


思いを伝える…。
これほど素晴らしい事ってあるのかなぁ…と思う。家族、友人、近所の人、相手が誰であろうと。
そのたったひとことが、その人にとって一生忘れられないことになることだって有り得る。
生きていく支えになることだって…。
人の心の繋がりはそのひとことから始まると言っても過言で無いような気がする。
怖いのはそれが身近であればあるほど忘れられたりすること。
いつも相手をおもい、共感出来る自分でいたいなぁ…と思う。
まだまだ修行中なんだけど。。。







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