味覚の記憶


今朝は何となく調子が良かった。
6時20分にはセットしていたご飯は炊けているし、6時半に起きて弁当と朝食作りを始める。
真冬の早朝は寒さに凍えそうだが身も心も凛となる気がして私は好きだ。


皆んなが出かけて洗い物を済ませ、いつもならここでいったんダウンなんだが、今日は一気に洗濯までしてしまう。
よし!いいぞ。
洗濯物はここのところずっと部屋干ししている。寒くてあまりカラッと晴れてないし、何より夕方取り込むのがしんどい。
部屋の乾燥防ぎにもいいと思うことにしている。
そう言う訳で、今日は一歩たりとも外に出ていない。


今夜は夫の帰りが遅いので夕食もあり合わせ。
鯖のみぞれ煮(生協)、冷蔵庫のあり合わせ(鶏のササミと椎茸とキャベツ)でサッと作ったチキンの特製マヨネーズソース←なん?このネーミング(笑)
あと、具沢山の味噌汁。
ところが娘はこのあり合わせチキンの特製…をいたく気に入り、「ママ、これ美味しい〜!また作って」と言う。
うむ…。こうやって母の料理というのは着々と増えて行くのであろうか…。



ところで。
昨年の秋のこと。
病院帰りに寄ったデパ地下の食料品売り場にある漬物屋にて、ある漬物を発見。
浅い樽にいろんな種類を並べてあり、それぞれに試食も出来る。
白菜漬けが二種類あり、『発酵白菜』の文字にハッとする。
「むむっ…これはもしかして…」
発酵の二文字に反応した私は早速試食させてもらう。
「こ、これはやはり…」
それはまさに祖母や母が漬けていた白菜漬けの味そのものだった。
ちょっと酸っぱいのだ。
祖母は白菜、瓜、梅、といろいろ漬けており、その作業を見たりちょっと手伝ったりするのが子供の頃の楽しみだった。干して、樽の中に重ねて、塩を振って…。瓜の種をスプーンでこそぎ取って…。梅や赤紫蘇も干して…。とか、もう飽きる事なくずっと見ていた。
そしてその樽を北側の夏でも冷んやりした土間に置く。漬けて出来上がるのをワクワクして待ったものだ。

その白菜漬の味。
もう発狂せんばかりに感動してしまい、何とした事か、漬物屋さんのおばさんとお兄さんに想い出の味の事を話してしまう。お二人は何とも嬉しそうに聞いてくださった。(ありがとうございます…)
それ以来、ずっとその漬物屋さんで発酵白菜漬けを買っている。(自分で漬けれたらいいのだろうが)
そしてこれまた先日のこと。
近所のスーパーの道の駅コーナー(地のものを作った方が売りに出されている)にて。
ふと目にとまった瓜漬け。
何気に買ってみたら、これまた祖母の味ではないか!(これも酸っぱいのだ)
くーーーっ!
こんなに想い出の味をまた味わう事が出来るとは!
勿論、それ以来切らさず買っています。



味覚って不思議ですね。
どれだけの月日が過ぎて、どれだけ味わってない期間があろうと、その間にはそれはもう数えきれないほどのいろんな味を食しているというのに、一度食べた味というのはしっかりと記憶の底にしまわれているものなんですね。再びその扉が開かれた時にパァっとその味が蘇る。




私の味とは何だろうか…。
う〜ん。毎日食べている料理?
そうだ!梅シロップがあるではないか!娘は炭酸で割って氷を浮かべて飲むのが大好き。
梅酒にも、ゼリーだって作れるぞ!
昨年は取り憑かれたかのように娘と一緒に沢山作ったからな。
10年経っても飲めるだろう。
まぁ、一つでもあって良かった。
母の想い出の味になってくれたら嬉しい。。。








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