病室から〈3〉


2014年2月14日・金曜日・雨


おはようございます。
人生で二度目のパダワン日の幕開けでござりまする。
昨夜はあの後、アームライトにて読書に耽っていたところ、1時過ぎに懐中電灯着けて見廻りにいらした看護師さんに、
「眠れないの?早く寝て!」
と小声で言われました。
テンション上げ上げにしようと、しをんちゃんエッセイ読んでニヤニヤ笑ってたら、変なヤツと思われた模様(汗)
テンション上げるより免疫力上げる為に早よ寝ろって話だょね。
マイスリー飲んで寝ました。

朝はゆるりと7時半位まで寝ようと思ってたんだが、6時に看護師さんが、
「おはようございま〜す」
と、カッと室内灯をつけられた。
暫くして家にモーニングコールを入れると、もう起きていた。(うぅむ…なかなか良いではないか…!)


温かいお茶を飲んでいると、身体を拭く熱々のタオルが届く。身体用とお下用。熱々を顔に乗せるだけでも何とも気持ちが良い。
そして8時になり朝食の時間。
メニューは、

御飯(220g)
味噌汁(麩と大根と葱)
もやしと水菜の酢の物
炒り卵
かつおふりかけFe・Zn
牛乳

でした。酢の物は美味しかったけど、炒り卵は…また味無し。
ご飯はふりかけで半分くらいは食べた。
そして、普通に食後の薬も飲む。






と、ここまでが8時25分位までに書いたものです。
本当は、
「じゃあ、行って来ま〜す」
と言うところで一旦区切りとしたかったんやけど、流石に看護師さん待たせて書くなんて出来なかった。


今はというと、17時24分。
ハイ。
とうの昔にガンマナイフ終わりました!
実は昼頃ガンマ終了後、何事も無かったかのような昼食。
食べた途端、猛烈な眠気で…今までうつらうつらしてたのです。


朝の続きから書きます。



薬を飲み終わるのとほぼ同時に看護師さん、車椅子押して登場。
看「じゃあ◯◯さん、準備始めましょうかね〜。こちらに(車椅子に)座ってもらって…。肩に麻酔の注射しますね」
私「あの……その注射、めちゃめちゃ痛いんですょね…」
看「あ、まぁ、そうですね。痛いです。ご存知で良かった!言わなくてよくなりました(笑)」

と、まぁそうこう話してるうちに、ブスッと射たれる。
案の定の激痛…。(泣)

そしてすぐに車椅子にて地下1階のガンマナイフセンターへと向かう。
(あー、夏のガンマナイフ、海遊館以来の車椅子…)
いろんな事が蘇りつつ、すぐに着く。
今回は前回の教訓がある故、バンダナ風と、ストールの二つを完備。
ビス固定後の枠を着けたまま移動させられては堪らないからね。


そうこうしてるうちに(この間、凄いモノを撮る事が出来た!今、iPhoneで書いていて、写真載せるのが面倒なのでこれは退院してから改めて。お楽しみに…ふふふ…)、あ、話が逸れるとこでした。
ガンマ主治医登場。
「ハイ、では麻酔を入れますよ。ちょっと痛いです」
と、昨日からロックしている肘と手首の中間くらいの点滴のルートからまた麻酔を!こんなのしたっけ?
これがまた痛いのなんの!
熱いような、焼けるような、もう何とも言えない激痛が…。
(痛すぎる…涙)なんて思う間も無く、
「じゃあ、頭に麻酔うって行きますね。四ヶ所ですね」
何か考える余地もなく、次々と麻酔がうたれる。この頭蓋骨の上には皮膚だけのような頭に!
そして、、、
ハイ……。ここでいよいよビスの登場でござります。
あの鉄のように重いフレームを被り、おでこに二箇所、後頭部(耳の近く)に二箇所。
ビスにて固定。
で、ハッとしたんだが…。
どうやら私、勘違いしてたみたい。着ける時は多分?ネジまわしみたいな器具でギコギコと巻きながら固定してたみたい?何故ってスクリュー音が聞こえなかったから。
ハッキリした事は分からないが…。
まぁ、どのみち痛いのには変わらない。



そしてまたもやMRI
この最終的なMRI画像を見ながら治療計画を練られるようだ。
その間、私はジッと待たねばならぬ。
もちろん聞きましたよ。
「あの…、またこのまま6階まで行くんですか?もしそうならストール被せてください」
「いえ、ここで待ちましょうか」
と、今回は移動を免れました!


パーテーションの陰で、頭にフレームを固定されたまま、車椅子に乗り、待たされる。
麻酔のせいだろう、意識が朦朧とし、ずっとうつらうつらだった。



そしていよいよガンマナイフ照射。
時計を見ると11時をちょっと過ぎたところ。
いよいよだ。
201個のガンマ線が私の脳に見えない線を撃ち抜く瞬間がやって来た。
何だかワクワクするような変な感覚に襲われる。
台に(この台はCTやMRIと変わりない)横になってから先生方が両方からフレームを着けた頭のセッティング。これにかなり時間がかかった。そりゃそうだろう。少しでも位置がズレたりしたら大変な事になる。
台が動き、パダワン状の部分が中に入って行く。
それからはもう何も無い。
MRIの時みたいな摩訶不思議な音が鳴り続ける訳でも無い。
まさに『無の世界』

15分で一度出て来て頭の位置をほんの少しだけ調整しなおし、また入る。今度は7分程度。
ほどなく治療終了。


まだぼうぅぅっとした意識のうちにすぐにビスを抜く。
今度はスクリューでネジを取る。
あー、ここでドリル登場か…Σ(゚д゚lll)
と思うが否や、もうスクリュー音が…。
次々とビスが抜かれて行く。



「ハイ、終了です。お疲れ様でした」



時計を見ると、12時前だった。




続く。。。











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