続・ガンマナイフ編(画像有り)


2014年2月16日・日曜日・晴れ(暖かい)


退院翌日の今日。
普通に朝食を作り(遅めの)、洗濯機まわして干す。
頭痛、吐き気なども一切無し。
これで鳩尾の張りが無ければ万々歳なのだが。
ただ、異様に眠い感じはある。でも、これはオキシコンチンのせいかも知れないし。
とにかく、ガンマによる表立った主な副作用は無しです。
今回は1個の照射だったからかな?前回は当日の夜、頭痛と吐き気があった。
がしかし、1個とは言え脳自体は放射線照射により浮腫や炎症を起こしてるのだし、決して無理はいけない。
ガンマナイフは手術と言われるくらいなのだから。



さて。
そのガンマナイフの続き。今少し、お付き合いくだされ。


病室で右肩に麻酔(安定剤?)をうたれ、車椅子にてガンマナイフセンターへ向かい、そこで更に腕の点滴ルートから麻酔をうたれるのだが、その間、一瞬1人になった時に、あろう事かこの患者、持って行ってた貴重品入れちびバックからすかさずiPhone取り出し、ガンマナイフ室を撮りまくり。




これが例のパダワン部分の全景です。
沢山の小さな◯が201個のコバルト60(放射線源)ここから放射されるガンマ線を一カ所に集中させ、脳の病巣に放射線を照射する。
1つ1つの放射線の量はわずかなので、病巣以外の正常組織に与える影響はほとんど無い。
太陽の光が虫眼鏡の一点に集中し、紙に火がつくイメージ?違うか…


頭に着けるフレーム。(プラスチックの囲いの中の部分のフレームのみ。上部の穴の部分にビスを固定する)
これが頭部4ヶ所にスクリューで固定される。固定されれば、全く痛く無く、どんなに触ってもビクとも動かない。ビスはしっかりと頭蓋骨に固定されている。
しかし痛みは無いとは言え、鉄みたいなフレームがビスで固定されてる訳だから、押さえ付けられている様な凄い圧迫感は有る。



CTやMRIと同様の台に横になり、頭を入念にセットし、左の部分に入って行く。この際、コンピュータによって計算されたように頭の角度・位置などを微妙に動かしながら治療が進められる。



照射時間は病巣の位置、個数などによって変わる。
私の場合、前回(5個)は3時間くらい、今回(1個)は25分くらいでした。


終わるとすぐ台から下り、痛み止め(多分色からしロキソニンとみた)を一錠飲まされ、即行でフレームを取る。
とにかく、治療開始から終了まで、有無を言わせない流れの様なものがあり、頭4ヶ所に麻酔の注射をする時も、ガリガリとビス固定時にも、スクリューでビスを取る時も、何の抵抗をする間も無い。
患者に恐れを抱かせる間を持たせ無いといった感じ。

スクリューでビス取りの時も痛みは有るが(ドリルのような音に一瞬慄く)、取ってしまえば何とも無い。(勿論、ビス痕は穴が開いているので押さえたら痛みがあるが)
消毒され、採血の後に貼られるテープをビス痕4ヶ所に貼って終了。
入浴は出来るが洗髪は出来ない。
洗髪は翌日から出来ます。
後は食事も制限無し。
術後、部屋へ戻ってからすぐに2時間かけてグリセレブ点滴静注が始まる。これは
・頭蓋内圧亢進
・頭蓋内浮腫治療薬
・眼圧降下剤
この点滴はガンマナイフ終了後すぐ、午後8時から、翌日(退院日)朝、6時25分からと合計3回行われた。


ステロイドはグリセレブ点滴に加え、1日2回朝夕食後にリンデロンを16日間内服。(脳の浮腫や炎症を改善する為の)
翌日1回4錠、3錠、2錠、1錠と段々減らして行く。(胃荒れ防止のガスターも一緒に)
今回は1ヶ所だったからか、12日間の服用となった。




これがガンマナイフの全容です。
転移性脳腫瘍となると、1回治療して消失したからと言ってそれで終了では無い。次々と再発は繰り返すだろう。
ガンマナイフのもう一つの利点は、何回も治療を受ける事が出来るという事。
無論、私もこの先、生きている間あと何回受けることか。
でも、もう慣れたと言うか、何度でもござれと言った感じ。勿論、望むところはこれっきりだが、そうはいかないだろうしね…。



しかし、何回も出来るとは言え、腫瘍のサイズには限度がある。
要は3cm以内がベストだという事。
なので、乳がん術後、一カ所でも再発転移した場合、脳転移する事もあり得るという事を視野に入れて、定期的に脳MRIも撮るべきではないか、と思う。脳転移はすぐに起きる事はないだろうし、そう神経質になる必要は無いと思うが、あくまでも視野に入れて…という事で。
もしもの時、3cm以内に発見する為にという意味で。


でも、脳転移したからと言って、この世の終わりかの如く、ネガティブに落ち込む時代は終わりましたよ。
転移性がんは例え完治はしなくとも、コントロール次第で必ず共存して行けるようになると信じています。
1番の要は自分自身の心のコントロールでしょうね。
どの様に自分自身の心と向き合って生きて行くのかと言う…。
正直、これが1番難しい事なのかも知れない。





さて。
これでガンマナイフ終了後は1ヶ月後のMRI検診です。


その間にT-DM1の治験を入れます。
すでに、ガンマ入院中に治験コーディネーターの方とTELにて日程の検討をしました。
先日書いたように、治験にあたり、放射線治療の影響が残っていたり、他の治療中は治験に参加する事は出来ない。
なので入念なる段取りが必要だ。
幸い、今回はステロイドを飲む期間も術後16日間→12日間に短縮されたし、とにかく自分自身の感覚として一刻も早く肝臓を何とかしなければという思いがある。
なので、出来るだけ早く、治験予定を入れるつもりです。




もうすでに思考は治験にあり。
ガンマナイフはこれにて一件落着。







☆流石に退院時は夫に迎えに来てもらった。
そしてまた!
ちょうどお昼でお腹空いてたので、ランチして帰った。
前回のガンマナイフ退院時も稲庭食べて帰ったしな…。
はぁ…。
前日にガンマナイフしておきながら…全く、こんな患者いるんやろか…。
ここにいるけどね^^;





ササッと食べたランチ(珈琲まで飲んだが…)はトマトクリームパスタ。
サラダとスープ付き。









いつも「ここ」へ来てくださり、ありがとうございますm(_ _)m
長々とガンマナイフ記にお付き合いくださり、ありがとうございました。
ガンマナイフ(脳転移)は、決して恐れる事では無い、と言う事。これからガンマナイフを受けられる方の参考にほんの少しでもなれたら幸いです。

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