一歩前へ…

昨日、次男の学校にて、切通 義和氏の講演会がありました。演題「聞こえない人の暮らし。魅力、〜CODAとして思うこと〜」
健聴者である切通さんは、聞こえないご両親のもとに生まれた。聞こえないとはどういうことなのか、聞こえない人の思いを含めてのお話は、生半可なものではなく、私なんかが、今ここで書くなんて、大変失礼なのかもしれないけれど。しかしその思いは「生きる」「生きていく」ということ全てに繋がっていると感じた。
理解し合えるには、「一緒にいること。交流すること。」「発信すること。」「今出来ることをやること。」そして「繋がる」こと…
聞こえないご両親のもとで、
「今の自分に出来ることとは何か?」を常に自分自身に問われて来られた。とても繊細に、とても謙虚に…。
その心は、相手のことを解りたい、そして伝えたいという深い想いからうまれる。

私は?私に出来ること、
私とは何か?を考えた。次男が聞こえないことに加え、自閉症を重複していることに、諦め?にも似たような気持ちが心のどこかに潜んでいるのではないか?
毎週火曜が治療日で、翌日の手話の会にもなかなか出席出来ない自分がいる。少しでも体調がよければ、復活せねば! 次男と共に一歩前へ進むために…。
踏みとどまっていては、何も変わらない。そして、いつの日か、彼が、自由に意思の伝達が出来るようになれますように。その過程を、みんなで助け合って進んで行けますように…………
講演、終わりのちょっとを聴けず、そのまま病院へ…PET検査の予約を入れていたからだ。
もう何度も受けた検査だけど、何回行ってもこの
「放射性同位元素」という文字に慄いてしまう。入口にて、靴も履き替えなければならないのだが、なんと、スリッパも黄色で、全てにこの赤いマークが入っている。必要な検査とはいえ、なんとも言いようのない気分………放射性薬剤を注射し、お茶か、水を500ml以上飲みながら、約一時間の安静。この待合ホールは、一人ずつ区切られた空間で、デカいリクライニング式の椅子でなかなか快適。BGMは、モーツァルトの2台のピアノのためのソナタ 第3楽章が流れていた。沈んでた気持ちが少しだけUP!
検査時間も含め、三時間ちょっとで終了…
ケモ中の私は免疫力が低下してるため、外や院内でのマスクは欠かせません。会計に行くと……ん?… ちょっと来てない間に、DOUTORができてるではないか!
もちろん入りましたょ。検査のために、朝も昼も
絶食だったので、お腹もぺこぺこ。一杯の豆乳ラテの美味しいことといったら……ふぅ……美味しいと感じれることってほんとうに幸せ……。
秋の夕陽が暖かく降り注ぐ広いカフェだけど。ここは大病院のカフェ。いろんな、ほんとにいろんな思いの人たちがやって来るんだろうな…。