「完了」しました

放射線治療、16回。
今日が最終日でした。
骨転移が確定したのが先月の22日。
それから一ヶ月余り…。激動の一ヶ月でした。
再再再発を告げられ、
「また死に近づいた」と思いました。
でも、いざ治療が始まり、その中での出会いがあり、新たに感じ得たこと、気づきがたくさんありました。
放射線センターの中が、入る前にあのオレンジ色の扉を目にして抱いた恐怖心を払拭するかのような明るさがあったこと。
医師や看護師さんたち皆さんが、優しかったこと。
治療する時、リニアックの大きな機械を目の上に台に横たわるのですが、(体にはすでにマーキングがなされています)照射位置を確定する為に、機械の位置を合わせなければなりません。当然、服や下着を付けていたら、それが出来ないので、予め用意されている検査着に着替えているのですが、その検査着を「すみません、ちょっと開けますね。」と言って開けられる二人の技師さん。
淡々と。きっちりと。そして大袈裟でない優しさに、がん医療に携われておられるプロフェッショナルさを垣間見た気がしました。こうして毎日毎日、想像もつかぬ程の患者さんたちを治療されてるのですね…。
照射される時の「ビィーーーッ」という大きな音に慄然とした初日。
今日は、「ありがとう…、こうして毎日私の治療をしてくれて…」という思いでいっぱいでした。
そうして私も「希望の鐘」を三回鳴らし、皆さんから拍手をいただきました。
やはり何とも言えない感動とも言える一瞬でした。
これからの自分への激励の音にも聴こえ…
そしてまた、ここで、こうして鐘を鳴らした方たちに、「皆さん、私も頑張ってやり遂げましたょ、聴こえますか…?」と言っているようにも聴こえました。
これは私にとってはですが、放射線治療は、化学療法(抗がん剤)とは比べる間でもなく楽でした。
毎日、治療に通いながらも普通の生活が出来たことに感謝します。
いろんな思いがありますが、やり遂げたんだ!という思いと、何故か寂しいような…妙な気持ちです。


またいろんなことに気づくことも出来ました。有り難いことです。
そう!「宇宙な出来事」もありましたしね!
これからまた新たな治療が始まるでしょう。未知なる世界への恐れもあります。
でも、まだ起きてもいないことを恐れたり、あれこれ考えることは、
「今を生きる」ことに反しています。
今、やるべき治療は完了しました。
それでいいのだと思っています。
何事も一つ一つ…です。
的確な治療とアドバイスを下さった淡河先生、放射線センターの皆さん、ありがとうございました。
この出会い、大切にします。
そして、毎日私が治療出来るように支えて下さった方々…感謝します。